Michiya Azumi
Professor of Choral Conducting at the Hochschule für Kirchenmusik Heidelberg
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生から「教会音楽」について様々な視点から解説いただく好評セミナーの新シリーズが始まります!
この第3シリーズでは、まず、多くの方にとって最も身近な宗教曲である「ミサ曲」について改めて学んでいきます。加えて特定の作曲家の作品を通して宗教曲を学ぶ新企画が始まります。第1弾として今年没後350年を迎えるドイツ初期バロック音楽の巨匠ハインリヒ・シュッツを取り上げます。
【講座概要】
コーラスカンパニー主催オンラインセミナー
教会音楽講座3「ミサ曲とハインリッヒ・シュッツを通して学ぶ宗教曲」全5回
講師:安積道也
*2022年7-10月にzoomにて実施された講座の録画です。
【講師からのメッセージ】
極端な例ですが、かつて日本で「ミサ曲とはラテン語の5楽章くらいの組曲である」という定義を耳にしたことがあります。あまりに大胆な定義に飛び上がってしまいましたが、これを笑い飛ばせる方でも、ミサ曲に関して今更人に聞けない疑問をお持ちの方もいるかもしれません。なぜ、どのミサ曲もテキストが一緒なのか。たまにBenedictusだけ別の楽章になっているミサ曲があるのはなぜか。Credo やGloriaが複数楽章からなる場合とそうでない場合があるのはなぜか。どうして作品によって、演奏時間も編成も曲調も大きく異なるのか。宗教曲らしいけれど教会の礼拝で演奏されているのなんて聞いたことないし・・・などミサ曲に関する悩みはつきません。
本講義では、まず「ミサ」が何であるかをお話しします。そして、ミサそのものの構造を学んだ後に、「ミサ曲」の説明に入りますが、今回は少し突っ込んで「ミサ曲」の内容に触れていきます。Credoで一体何が語られているのか、作曲家がそれに対してどんな音楽をつけたのかなどを、事例を挙げながら見ていきましょう。皆さんがミサ曲を演奏したり聞いたりするとき、それぞれの作品に宿る音楽のありようを楽しみ、作品を味わうことができるようになれば良いと思っております。
後半は、ハインリッヒ・シュッツを取り上げます。シュッツは、ドイツ語圏におけるプロテスタント教会音楽の立役者です。シュッツなしに、バッハもヘンデルも、ブラームスやメンデルスゾーンもあり得ません。そんなシュッツの生涯と彼の代表作品を取り上げ、作品の背景(例えば「十字架上の7つの言葉」とは一体何なのか)や内容に触れていきます。その中には「受難曲」などよく聞くタイトルも多くあります。それぞれの概念にも触れていきますので、他の作曲家の同名タイトルの作品にもつながる話になると思います。再び画面越しにお会いできることを楽しみにしております。(安積道也)
【レジュメ及び補足資料】(ダウンロードしてご覧ください)
https://www.dropbox.com/sh/5ijgyvu3czpfic4/AADa1DIl9BK7kQXtHKN-kEwJa?dl=0
第一回該当資料:
ミサ曲を学ぶ①レジュメ
資料1Missa
Missa 全対訳
ハイデルベルク教会音楽大学合唱指揮科教授・安積道也先生から「教会音楽」について様々な視点から解説いただく好評セミナーの新シリーズが始まります!
この第3シリーズでは、まず、多くの方にとって最も身近な宗教曲である「ミサ曲」について改めて学んでいきます。加えて特定の作曲家の作品を通して宗教曲を学ぶ新企画が始まります。第1弾として今年没後350年を迎えるドイツ初期バロック音楽の巨匠ハインリヒ・シュッツを取り上げます。
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