タイトル通り、全体は3つの小品から構成されています。それぞれ「beginning」「expansion」「future trinity」という副題がついていますが、最後の曲以外、標題的な意味合いはほとんどなく、全体の中での構成的な役割を示しています。
この曲のアイディアは、2020年5月にフランスのオンラインフェスティバルに参加した際に生まれました。ネット上の限られた時間の中でスネアドラムソロの面白さを伝えるにはどうすればよいかを考え、いくつかのモチーフを整理し、3つのパートに集約する形で演奏してみました。つまり、制限時間内での演奏の構築性自体が作品のテーマとなっています。その後、映像作品を作る過程で内容や構成について再考する機会があり、今回の形に至りました。
他方、単純なフレーズをひたすら繰り返しながら即興的に変化させゆくミニマル中心のコンサートも行っております。様々な形のスネアドラムソロをお楽しみいただけると幸いです。

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