2020年、コロナ禍の最中に結成した猫na。
イタリアと日本のリモートで活動していましたが、再びメンバーが集まることができました。

依然として渡航の難しい国境の壁が『ひらく』、
音楽とアートの新境地を『ひらく』、
人々の心が『ひらく』

そんな願いを込めた作品です。

「風のバス停」
作詞: Zukin
作曲:柿崎幸史

誰にも言えない悲しみは
風に聞いてもらいましょう。

誰にも言えない言葉は
風が流してくれるでしょう。

分かってもらえなくても
本当は良い事なのに

分かってもらいたい想い

絡まり　蟠り　飽和する

本日は快晴
南の風が吹く予定

行先は「風」
バス停まで、あと少し


忘れてしまいそう
風に伝える暗号を

ベンチに座る
流れる時間、君を待つ


「空気」
作曲：柿崎幸史


「夕陽の唄」
作詞作曲：大田原瑶

前のめりに生きることに疲れ

自転車を押して歩く今日

カヤツリグサの白い穂が

小さな花に影を落とす


言葉は飛べない鳥のように

籠の中　空を眺めてる

届かない思い　乗せて折る

歌の紙飛行機　飛んでいけ


赤い西陽照らす　無口な僕を救いたまえ

夕べの祈りは遠く　遠く


木の根がアスファルト　持ち上げて

でこぼこになった遊歩道

いつかの父と僕の影が

濡れた石を川面に投げる


思い出は道の猫のように

愛を探しては　隠れてる

からすの叫びは　消えていく

七つの子のもと　飛んでいけ　　


赤い西陽照らす　無口な僕の

街が沈む　五時のチャイムが鳴れば

黒い明日へ

夕べの祈りは遠く　遠く